予防接種も行います

予防接種

当院では以下の予防接種を行っています。別のワクチンを希望される場合は個別にご相談ください。

肺炎球菌ワクチン

肺炎は日本人の死因第5位の病気で、死亡者の9割以上が65歳以上の高齢者となっています。また肺炎発症の原因の多くが肺炎球菌となっていることから、高齢者の肺炎球菌ワクチンの接種については定期予防接種扱いとなっています。そのため、各自治体では費用の一部が助成されます。ただ、全ての高齢者を対象にしてはいません。例えば、接種を希望される方で23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンを1度でも接種された方は対象外となります。詳細などにつきましてはお住いの自治体の公式サイトをご覧ください。

なお同ワクチンは定期予防接種対象外の方でも接種は可能です(全額自己負担になります)。ただ再接種を希望される方で、前回から5年を経過しないで接種をすれば注射部位に強い痛みが現れるようになります。

津市の「高齢者の肺炎球菌ワクチンについて」はこちら

インフルエンザワクチン

インフルエンザの予防対策には手洗いやマスク着用などありますが、最も効果が高いとされているのがインフルエンザワクチンです。ただ同ワクチンは1回の接種による持続効果期間が約5ヵ月、接種後に効力を発揮するまでに2週間程度必要とされています。そのため接種時期も重要でインフルエンザは冬から春の季節にかけて流行することから効果をより高くさせたいのであれば、流行のピークである1月より少し前の12月中旬頃までに接種を終わらせるようにしてください。ちなみに例年であれば、各自治体で毎年10月頃から接種が始まります。インフルエンザを常に予防したい場合は、流行するウイルスの型は毎年異なるので年に1回の間隔で受けるようにしてください。

なお同ワクチンは年齢によって接種回数が変わります。13歳未満のお子さまについては計2回の接種が必要です。この場合、1回目の接種から2~4週間の期間を空けて2回目を受けるようにしてください。13歳以上の方から1回の接種になります。

新型コロナウイルス感染症ワクチン

同ワクチンは現時点では各自治体(市区町村)から送付される「接種券」が必要となります。この接種券をお持ちの方は、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種可能な医療機関(当院含む)に直接お電話等で日時をご予約ください。接種券をお持ちでない方はお住いの自治体にお問い合わせください。

津市の「新型コロナウイルス感染症に関するお知らせ」はこちら

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹はこれまでに水ぼうそう(水痘)に罹患したことがある方に発症する病気です。水ぼうそうの原因でもある水痘・帯状疱疹ウイルスは体内に一度侵入すると体外に排出されることはありません。症状が治まると神経節に潜伏するようになります。その後、加齢や過労などから免疫力が低下すると同ウイルスが活性化し、左右どちらかの神経支配領域に沿って痛みや皮疹(紅斑、小水疱、痂疲 等)がみられるようになります。皮膚症状に関しては3週間程度で治まるようになりますが、高齢者が罹患、あるいは痛みが強く出たという場合、いつまでも神経に痛みが残ることがあります。発症から3ヵ月を経過しても続く痛みのことを帯状疱疹後神経痛と言います。こうした状態にならないよう、あらかじめ帯状疱疹を予防するために接種するのが帯状疱疹ワクチンです。対象となるのは発症率が上昇するとされる50歳以上の方としています。

同ワクチンは水痘ワクチンとシングリックスの2種類あります(当院ではどちらも選択できます)。水痘ワクチンは1回の接種で発症予防効果は50~60%程度、有効持続期間は5年程度です。一方のシングリックスは計2回の接種で発症予防効果は90%以上、有効持続期間は9年以上です。なお2回目の接種は1回目の接種を終えた2ヵ月後に行います。このようにシングリックスの方が予防効果は高いですが、費用は高額です。また副反応(注射部位の痛み、腫れ、赤み 等)が強く出やすいこともあります。