💧汗が気になる(多汗症・わき汗・手汗・足汗)
😥こんなお悩みはありませんか?
- 季節に関係なく、脇や手のひら、足の裏に汗をかいてしまう
- 人と握手するのが恥ずかしい
- シャツの汗じみが気になる
- パソコンやスマホ操作中に手が滑ってしまう
- 授業中・仕事中に緊張すると汗が止まらない
これらの症状は「原発性多汗症(げんぱつせいたかんしょう)」と呼ばれる病気の可能性があります。
気温や運動とは関係なく、過剰に汗をかいてしまう状態で、治療が可能です。
🩺多汗症の原因
多汗症は、体温調節に関わる交感神経の働きが過剰になっていることが主な原因とされています。
精神的な緊張やストレスで症状が悪化することもあります。
発汗部位によって次のように分類されます:
- 腋窩多汗症(わき汗)
- 手掌多汗症(手のひら)
- 足底多汗症(足の裏)
- 顔面多汗症(顔の汗)
💊当院での治療方法
中村整形外科皮フ科では、症状の程度や部位に合わせて以下の治療を行っています。
① 外用薬(塩化アルミニウム外用液)
汗腺の出口をふさぎ、発汗を抑える薬です。
比較的軽度の方に有効で、自宅で使用できます。
② 塗るタイプの保険適用薬「エクロックゲル」
脇の多汗症に保険が適用される新しい治療薬です。
1日1回、脇に塗るだけで発汗を抑制します。
③ 貼るタイプの保険適用薬「ラピフォートワイプ」
シート状の薬をわきに貼るタイプで、簡単に使用できます。
外出先でも使いやすく、刺激が少ないのが特徴です。
④ 内服薬
全身の発汗を抑える作用のある薬を使用する場合もあります。
症状や副作用のバランスを見ながら処方します。
⑤ ボトックス治療(自費)
脇や手のひらにボトックスを注射し、汗腺の働きをブロックします。
効果は3〜6か月程度持続し、即効性があります。
🌿日常生活でできる工夫
治療とあわせて、生活習慣の見直しも大切です。
日常のちょっとした工夫で、汗の悩みを軽減できることがあります。
- 通気性のよい服を選ぶ
- 緊張時は深呼吸を意識する
- 制汗剤の使いすぎに注意(刺激で炎症を起こすことも)
- 十分な睡眠とバランスのとれた食事で自律神経を整える
🏥お気軽にご相談ください
汗の悩みは、「体質」ではなく治療できる病気です。
お悩みの内容に合わせて、最適な治療方法をご提案いたします。
放っておかず、一度皮膚科でご相談ください。

執筆者中村 文香
副院長 / 皮膚科専門医
皮膚科医として、皆様のお悩みに寄り添い、地域に根ざした診療を心掛けています。お困りの際はぜひご相談ください。
- 経歴
- 伊勢高等学校 卒業/関西医科大学医学部 卒業/三重大学皮膚科学講座入局/三重大学附属病院/関西医科大学付属病院/南伊勢町立病院/松阪市民病院/松阪中央病院/鈴鹿回生病院/ラベールミラクリニック(名古屋市内)/大手美容皮膚科(大阪市内) など
- 保有資格
- 日本専門医機構認定皮膚科専門医/産業医/難病指定医/日本化粧品検定1級/化粧品成分検定1級
- 所属学会
- 日本皮膚科学会

