できもの

津市で「できもの」にお悩みの方へ|中村整形外科皮フ科

 「皮膚の下にしこりがある」
「脂肪のようなふくらみが気になる」
「傷のようなできものが治らない」

こんなお悩みはありませんか?
皮膚のできものには、表皮嚢腫(粉瘤)・脂肪腫・皮膚がん(日光角化症・基底細胞がん・有棘細胞がん・悪性黒色腫) など、さまざまな種類があります。
中村整形外科皮フ科(津市) では、皮膚科専門医 が正確な診断を行い、適切な治療を提供します。

「気になるできものは、早めの診察で安心を!」

皮膚のできものの種類と治療法

表皮嚢腫(粉瘤)

症状

  •  皮膚の下にドーム状のしこりができる
  • 中心に黒い点(開口部)があることが多い
  • 放置すると炎症を起こし、腫れたり痛みが出る

 原因

  • 皮膚の一部が袋状になり、角質や皮脂が溜まることで発生
  • 摩擦や刺激による毛穴のつまりが影響することも
  • 細菌感染を起こすと赤く腫れ、膿がたまることがある

治療方法

  • 小さい場合は、炎症がなければ経過観察
  • 外科的切除(嚢腫ごと除去することで再発を防ぐ)
  • 炎症を伴う場合は抗生剤の内服や、切開排膿

 日常生活の注意点

  • 無理に押し出さない(感染や炎症のリスクがある)
  • 皮膚を清潔に保ち、摩擦を避ける
  • 炎症が起きた場合は早めに受診する

 脂肪腫

症状

  • 皮膚の下に柔らかいしこりがあり、触ると動く
  • 痛みはないが、大きくなることがある
  • 背中・肩・首・腕・太ももなどにできやすい

 原因

  • 皮下の脂肪細胞が増殖し、しこりを形成
  • 遺伝的要因が関係していることがある
  • 加齢や代謝の変化が影響することも

検査

当院では1.5テスラMRIを用いて、正確な腫瘍の大きさを確認

 治療方法

  • 小さい場合は経過観察(悪性でなければ急ぐ必要なし)
  • 大きい場合や圧迫症状がある場合は、外科的切除

 日常生活の注意点

  • 急激に大きくなった場合は早めに受診する
  • 圧迫されやすい部位(肩・首)では、こまめにチェック
  • 違和感がある場合は無理にマッサージしない

ケロイド

症状

  • 手術やケガの傷跡が赤く盛り上がる
  • 時間が経っても傷が硬くなり、痛みやかゆみがある
  • 胸・肩・耳・顎などによくできる

 原因

  • 傷が治る過程で、コラーゲンが過剰に増殖
  • 遺伝的な体質が関与することもある

 治療方法

  • ステロイド外用薬(デルモベート®︎、エクラーテープ®︎など)で炎症を抑える
  • ステロイド局所注射で過剰な盛り上がりを抑制
  • シリコンシートで圧迫療法(ケロイドの成長を防ぐ)

 日常生活の注意点

  • 傷跡を日焼けから守る(紫外線が悪化要因)
  • 過度な刺激や摩擦を避ける(衣類のこすれに注意)
  • 傷跡が大きくならないよう、早めに治療を開始する

 皮膚がん(日光角化症・基底細胞がん・有棘細胞がん・悪性黒色腫、乳房外パジェット病など)

日光角化症

症状

  • 皮膚がざらざらして赤みがある
  • かさぶたのようなものが繰り返しできる
  • 紫外線を浴びやすい顔や手に多い

 原因

長年の紫外線ダメージによる皮膚細胞の異常

 検査

皮膚生検にて病理確定診断

 治療方法

  • 液体窒素療法(凍結して異常な細胞を破壊)
  • イミキモドクリーム(免疫刺激剤)で異常細胞を排除
  • 外科的切除

 日常生活の注意点

  • 紫外線対策を徹底(帽子・日焼け止め・長袖)
  • 皮膚の異常があれば定期的にチェック

基底細胞がん

症状

  • 黒っぽいまたは赤みがかった小さな腫瘍
  • ゆっくり大きくなり、出血しやすい
  • 治りにくい傷のように見える

 原因

  • 紫外線によるDNA損傷
  • 高齢者や日焼け歴の長い人に多い

 検査

皮膚生検にて病理確定診断

 治療方法

  • 外科的切除(病変部を完全に取り除く)
  • 放射線治療(手術が困難な場合)

 日常生活の注意点 

  • 紫外線対策を徹底する
  • 気になるできものがあれば、放置せず受診する

有棘細胞がん

症状

  • 赤みがかった腫瘍ができ、しこりとして成長
  • 触ると硬く、表面がただれることがある
  • 進行が早く、転移しやすい

 原因

  • 紫外線による皮膚細胞の異常増殖
  • 慢性的な傷や炎症(やけどの跡など)が原因となることも

 検査

皮膚生検にて病理確定診断

 治療方法

  • 外科的切除(転移リスクが高いため早めの手術が必要)
  • 進行例では化学療法や放射線治療を併用

 日常生活の注意点

  • 皮膚の異常があればすぐに受診する
  • 紫外線対策を徹底する

 悪性黒色腫(メラノーマ)

症状

  • ほくろのように見えるが、色が不均一で形がいびつ
  • 大きさが徐々に変化し、出血することもある
  • 進行が早く、転移しやすい

 原因

  • 紫外線ダメージによるメラノサイトの異常増殖
  • 遺伝的要因も関与することがある

 検査

ダーモスコピー

 治療方法

  • 外科的切除(早期発見が鍵)
  • 進行例では免疫療法や化学療法を併用

 日常生活の注意点

  • ほくろの形や色の変化に注意する
  • 紫外線対策を徹底する

当院が選ばれる理由

  • 皮膚科専門医が診察し、適切な治療を提案
  • 患者さん一人ひとりに合ったオーダーメイド治療
  • 外科的処置が必要と判断した際には、迅速に提携病院をご紹介

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中村 文香

執筆者中村 文香

副院長 / 皮膚科専門医

皮膚科医として、皆様のお悩みに寄り添い、地域に根ざした診療を心掛けています。お困りの際はぜひご相談ください。

経歴
伊勢高等学校 卒業/関西医科大学医学部 卒業/三重大学皮膚科学講座入局/三重大学附属病院/関西医科大学付属病院/南伊勢町立病院/松阪市民病院/松阪中央病院/鈴鹿回生病院/ラベールミラクリニック(名古屋市内)/大手美容皮膚科(大阪市内) など
保有資格
日本専門医機構認定皮膚科専門医/産業医/難病指定医/日本化粧品検定1級/化粧品成分検定1級
所属学会
日本皮膚科学会