PFC-FD療法とは?

PFC-FD(Platelet-Derived Factor Freeze-Dried)療法はご自身の血液を利用した再生医療の一つです。血小板に含まれる成長因子を抽出し、凍結乾燥(Freeze-Dried)して保存し、患部へ注射することで、関節や靭帯、筋肉、腱の修復を促進します。手術を避けたい方や、早期の回復を目指す方に適した治療法です。

PFC-FD(2.0)の進化

2024年4月1日より、PFC-FD療法はPFC-FD(2.0)にアップデートされました。従来のPFC-FDと比べ、細胞組織修復や抗炎症機能を持つ成長因子が10倍前後多く含有されており、より高い効果が期待できます。安全性はそのままに、治療の可能性がさらに広がりました。

PFC-FD療法のメリット

  • 自己血液由来のため副作用リスクが低い
  • 手術不要で、短時間の治療が可能
  • 関節痛、スポーツ障害、変形性関節症などに対応
  • 成長因子を高濃度に濃縮し、治療効果が向上
  • 細胞を使用しないため、再生医療の中でも安全性が高い

こんな症状でお悩みの方におすすめ

  • ひざの痛み(変形性膝関節症)
  • 肩や肘の慢性的な痛み
  • スポーツによる関節や腱の損傷
  • 手術を回避したい方

PFC-FD療法の流れ

1.採血(約50ml)

患者様ご自身の血液を採取します。

2.血液加工(約3週間)

専門機関で血液を加工し、成長因子を抽出・凍結乾燥します。

3.注射による治療

完成したPFC-FDを患部へ注射します。

4.経過観察

数週間~数ヶ月かけて、組織の修復が進みます。

PFC-FD療法の費用

PFC-FD療法は自由診療となります。
PFC-FD(2.0) 1回 165,000円(税込)

よくある質問(FAQ)

Q. PFC-FD療法の治療時間はどれくらいですか?

A. 注射自体は数分で完了しますが、診察・説明を含めて30分程度です。

Q. 副作用はありますか?

A. 自己血液を使用するためアレルギーや拒絶反応のリスクは低いですが、注射部位に一時的な腫れや痛みが出ることがあります。

Q. 何回受ける必要がありますか?

A. 症状により異なりますが、1~2回の治療で効果を感じる方が多いです。

Q. PFC-FD(2.0)の特長は?

A. 従来型より成長因子が約10倍多く含まれており、より高い治療効果が期待できます。

膝の痛みでお悩みの患者様へのメッセージ

当院では「いまの治療に満足できないけれど、手術はしたくない…」といった患者様に、バイオセラピー【PFC-FD™療法】をご紹介しております。
ご自身の血液から血小板由来の成長因子を抽出し、患部に注入することにより抗炎症作用や鎮痛作用の継続的な効果を期待する治療です。

ご興味がお有りの方はぜひご相談ください。

PFC-FD療法のご予約・お問い合わせ

中村整形外科皮フ科では、PFC-FD療法のご相談を受け付けております。

三重県津市半田206-1
059-269-5515
診療時間:9:00-18:30(土曜17:30まで)
休診日:水曜・日曜・祝日

お気軽にお問い合わせください。

中村 公一

執筆者中村 公一

院長 / 整形外科専門医

親切・思いやりの心を大切にし、整形外科の専門知識を活かして地域の皆様の健康を支えたいと考えております。お気軽にご相談ください。

経歴
津高等学校 卒業 / 富山大学薬学部 卒業 / 富山大学医学部 卒業 / 三重大学大学院医学系研究科 修了 / 三重大学附属病院 /名張市立病院 / 松阪市民病院 / 函館共愛会病院 / おおすが整形外科 / 元八事整形外科・形成外科 / ひのとり整形在宅クリニック など
保有資格
医学博士 / 日本整形外科学会認定 整形外科専門医 / 日本整形外科学会認定 リウマチ医 / 日本整形外科学会認定 スポーツ医 / 日本整形外科学会認定 リハビリテーション医 / 日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医 / 日本関節病学会 Coolief 疼痛管理用高周波システム講習プログラム 修了 / 日本医師会認定 産業医 / 身体障害者福祉法指定医 / 難病指定医
所属学会
日本整形外科学会 / 日本関節病学会