治りにくい痛みや疲労感にビタミンC|栄養医学からみた身体の回復力

治りにくい痛みや疲労感にビタミンC|栄養医学からみた身体の回復力

疲れやすい、治りにくい、風邪をひきやすい。
その不調は、ビタミンC不足が関係しているかもしれません。

ビタミンCは、美容のための栄養素と思われがちです。
しかし実際には、コラーゲンの産生、疲労からの回復、免疫機能の維持に大切な栄養素です。

整形外科でも、
足底腱膜炎、腱や靱帯のトラブル、治りにくい痛みを考えるうえで、
ビタミンCは見逃せない栄養素のひとつです。

ビタミンCは何に必要?

ビタミンCは、コラーゲンをつくるために必要です。
コラーゲンは、皮膚だけでなく、腱、靱帯、筋膜、血管など、身体を支える組織の材料です。

つまり、ビタミンCが不足すると、
身体を修復する力が落ちやすくなると考えられます。

さらにビタミンCは、
疲労回復
免疫力の維持
炎症や酸化ストレスへの対策
にも関わっています。

ビタミンC不足で起こりやすい不調

ビタミンCが不足すると、次のような不調がみられることがあります。

  • 疲れやすい
  • だるい
  • 風邪をひきやすい
  • 傷や炎症が治りにくい
  • 筋肉や関節の不調が続きやすい
  • 歯ぐきのトラブルが出やすい

「検査で大きな異常はないのに、なんとなく調子が悪い」
その背景に、栄養不足が隠れていることがあります。

足底腱膜炎とビタミンC

足底腱膜は、足の裏で体重を支える大切な組織です。
この組織も、主にコラーゲンでできています。

そのため、足底腱膜炎の改善を考えるときは、
湿布やリハビリだけでなく、
身体の材料が足りているかを考えることが大切です。

ビタミンCは、コラーゲン産生に必要です。
足底腱膜炎が長引く方では、ビタミンCの内服が重要になることがあります。

もちろん、足底腱膜炎はビタミンCだけで治るものではありません。
ですが、治りやすい身体の状態をつくるうえで、栄養はとても大切です。

ビタミンCはどれくらい必要?

厚生労働省では、
生活習慣病予防などを目的とした1日の目安は100mgとされています。

ただし、これは最低限に近い目安です。
免疫力をしっかり働かせたい
コラーゲン産生を高めたい
回復を助けたい
このような目的では、十分とは言えないことがあります。

オーソモレキュラー栄養医学では、
1日2g以上の摂取が必要と考えることがあります。

この量は通常、平均的な人の毎日の食事で摂取することは困難です。

食事だけで足りないことがあります

ビタミンCは、野菜や果物に多く含まれています。
ただ、忙しい方や食事が偏りやすい方では、十分量を毎日とるのが難しいことがあります。

そのため、必要に応じて
食事の見直しに加えて、サプリメントで補うこと
が大切です。

特に、
疲労感が強い方
足底腱膜炎などの痛みが長引く方
風邪をひきやすい方
ストレスが多い方
喫煙習慣がある方
では、意識して摂取したい栄養素です。

当院の考え方

整形外科では、痛みのある場所だけを治療しても、
身体を修復するための材料が不足していれば、なかなか改善しないことがあります。

当院では、痛みの診断やリハビリに加えて、
栄養状態を整えることも大切にしています。
そのため、必要に応じてビタミンCの補充をご提案することがあります。
食事だけで十分な摂取が難しい場合には、1包で3gのビタミンCを摂取できるサプリメントをご案内することもあります。

  • 疲れやすい
  • 治りが遅い
  • 足底腱膜炎が長引く
  • 風邪をひきやすい
  • なんとなく不調が続く

このような方は、ビタミンCを含めた栄養状態の見直しが役立つことがあります。

気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

中村 公一

執筆者中村 公一

院長 / 整形外科専門医

親切・思いやりの心を大切にし、整形外科の専門知識を活かして地域の皆様の健康を支えたいと考えております。お気軽にご相談ください。

経歴
津高等学校 卒業 / 富山大学薬学部 卒業 / 富山大学医学部 卒業 / 三重大学大学院医学系研究科 修了 / 三重大学附属病院 /名張市立病院 / 松阪市民病院 / 函館共愛会病院 / おおすが整形外科 / 元八事整形外科・形成外科 / ひのとり整形在宅クリニック など
保有資格
医学博士 / 日本整形外科学会認定 整形外科専門医 / 日本整形外科学会認定 リウマチ医 / 日本整形外科学会認定 スポーツ医 / 日本整形外科学会認定 リハビリテーション医 / 日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医 / 日本関節病学会 Coolief 疼痛管理用高周波システム講習プログラム 修了 / 日本医師会認定 産業医 / 身体障害者福祉法指定医 / 難病指定医
所属学会
日本整形外科学会 / 日本関節病学会