肩の痛み

肩の痛みでお悩みの方へ

「腕を上げると痛い」「夜、肩がうずいて眠れない」などの症状はありませんか?
肩の痛みは、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)腱板損傷石灰沈着性腱板炎などが原因で起こることが多く、早めの診断と治療が重要です。

津市の中村整形外科皮フ科では、MRI・エコーを完備し、
正確な診断とともに、エコーガイド下注射・神経ハイドロリリース・簡易動注療法・サイレントマニピュレーションなど、
最新の治療を組み合わせて肩の痛みを改善します。


当院の肩の痛み治療の特徴

① 正確な診断(MRI・エコー完備)

レントゲン・MRI・エコーを用いて、
腱板損傷・石灰沈着・炎症の部位などを正確に診断します。

② 注射療法(ヒアルロン酸・ステロイド・プロロセラピー・PFC-FD)

肩関節や周囲の神経をリアルタイムでエコー確認しながら注射を行います。
痛みの原因となる部位を正確に狙うことで、高い効果と安全性が得られます。

  • ヒアルロン酸・ステロイド注射:関節内の炎症を抑制
  • プロロセラピー/PFC-FD:損傷組織の修復を促進
  • エコーガイド下神経ハイドロリリース:癒着した神経を生理食塩水などでリリースし、
    肩や腕のしびれ・痛みを改善

👉 肩甲上神経・肩甲背神経・腋窩神経・胸背神経など、神経由来の痛みにも対応しています。

③ 簡易動注治療(新しい痛み治療)

当院では、肩の痛み・炎症を抑えるための「簡易動注治療」も行っています。
動脈に特殊な薬剤を注入し、異常な新生血管(もやもや血管)を減らして鎮痛効果を得る治療です。

  • 五十肩、石灰沈着性腱板炎、腱板損傷などの慢性痛にも有効
  • 神経や筋の過緊張を和らげ、リハビリ効果を高める
  • ステロイドを使わずに痛みを抑えることも可能

▶ 詳しくはこちら:「肩の簡易動注療法について

④ サイレントマニピュレーション(部分麻酔下受動術)

痛みで固まってしまった肩(拘縮肩)に対して、
麻酔下で関節を安全に動かす「サイレントマニピュレーション」を行うことができます。

  • メスを使わず、短時間で可動域を改善
  • 癒着を物理的に剥がし、リハビリの効果を高める
  • 手術を避けたい方にも有効

※術後はリハビリを1,2か月間集中的に行います。

④ リハビリテーション(理学療法士が対応)

理学療法士が、徒手療法・ストレッチ・筋トレを行い、
肩の可動域と筋バランスを整えます。

⑤ 新しい治療機器による物理療法

痛みや炎症を和らげる温熱療法・電気治療を用い、
血流を促進して回復を早めます。


肩のリハビリ・セルフケア

  • 棒体操(肩甲骨の動きを改善)
  • 壁ストレッチ(肩の可動域を広げる)
  • ゴムチューブ運動(筋力を強化し再発予防)

理学療法士が、あなたの症状に合った運動方法を指導します。


肩の主な疾患

🔹 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)

肩の周囲に炎症が起こり、痛みと動きの制限を生じます。
時期に応じて「炎症期」「拘縮期」「回復期」に分け、治療を行います。

主な治療法:

  • 炎症期:ステロイド注射・簡易動注治療・安静
  • 拘縮期:ヒアルロン酸注射・リハビリ
  • 回復期:ストレッチ・筋力トレーニング

症例:
60代女性。右肩の夜間痛。MRIで腱板断裂なし。
簡易動注治療+リハビリで痛み軽減、可動域改善(屈曲100°→180°)。


🔹 肩腱板断裂(腱板損傷)

肩のインナーマッスルが傷つき、挙上困難や夜間痛を伴います。

保存療法の選択肢

  • 注射療法(ヒアルロン酸・プロロセラピー・ステロイド・PFC-FD)
  • 簡易動注治療(痛みを改善)
  • 理学療法(筋力維持・姿勢改善)

重症例では関節鏡下修復術を行います。


🔹 無症候性腱板断裂(痛みがない肩腱板断裂)

MRIで腱板が切れていても痛みがない状態です。
進行すると痛みや機能低下を招くため、早期フォローと筋力維持が重要。

  • 症状が出た場合は、動注治療・注射療法・リハビリで改善を図ります。

🔹 石灰沈着性腱板炎

肩に石灰が溜まり、強い炎症を起こす疾患です。

治療法

  • 軽症:痛み止め・温熱療法・リハビリ
  • 急性期:石灰吸引+ステロイド注射+動注療法で炎症を抑える
  • 再発防止:肩を冷やさず、可動域を維持する運動

症例:
60代女性。急性痛。エコー下石灰吸引+ステロイド注射で直後に痛い軽減 10日後に石灰消失。


肩の痛みを放置しないで

肩の痛みを放っておくと、関節が固まり動かなくなることがあります。
早期治療で痛みの軽減と機能回復が可能です。

MRI・エコー・注射・動注療法・リハビリを組み合わせ、
あなたに合った最適な治療を提案します。

中村 公一

執筆者中村 公一

院長 / 整形外科専門医

親切・思いやりの心を大切にし、整形外科の専門知識を活かして地域の皆様の健康を支えたいと考えております。お気軽にご相談ください。

経歴
津高等学校 卒業 / 富山大学薬学部 卒業 / 富山大学医学部 卒業 / 三重大学大学院医学系研究科 修了 / 三重大学附属病院 /名張市立病院 / 松阪市民病院 / 函館共愛会病院 / おおすが整形外科 / 元八事整形外科・形成外科 / ひのとり整形在宅クリニック など
保有資格
医学博士 / 日本整形外科学会認定 整形外科専門医 / 日本整形外科学会認定 リウマチ医 / 日本整形外科学会認定 スポーツ医 / 日本整形外科学会認定 リハビリテーション医 / 日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医 / 日本関節病学会 Coolief 疼痛管理用高周波システム講習プログラム 修了 / 日本医師会認定 産業医 / 身体障害者福祉法指定医 / 難病指定医
所属学会
日本整形外科学会 / 日本関節病学会