膝痛はまず負担を減らす保存療法が基本。
症状や原因に合わせて注射・先進治療・手術紹介まで段階的にご提案します。
保存療法
- 薬物療法:鎮痛薬・湿布、必要に応じてヒアルロン酸注射で炎症を抑える
- 物理療法:電気・温熱で炎症軽減と回復サポート
- リハビリ/運動療法:徒手療法・ストレッチ・筋力トレで機能改善
軽度の膝痛は、痛みを抑えながら機能を取り戻す治療が効果的です。
注射療法(症状が進行・再燃する場合)
- ヒアルロン酸:関節の潤滑を改善
- ステロイド:強い炎症を短期的に抑制
痛みを和らげ、動きをスムーズにします(適応は診察で判断)。
当院で実施している新しい治療
- PFC-FD療法(フリーズドライPRP)
自己血から成長因子を抽出し、組織修復を促進。再発予防も視野に。 - 簡易動注治療(もやもや血管にアプローチ)
痛みの原因となる異常血管(新生血管)周囲へ薬剤を到達させ、痛みの悪循環を断ちます(自費)。 - Coolief(クーリーフ:冷却ラジオ波)
末梢神経をターゲットに慢性膝痛を軽減。外来・日帰りで実施可/効果持続に期待(個人差あり)。
三重県内でも導入医療機関が限られる治療です(当院は2025年4月運用開始)。
2025年4月から2025年10月31日現在まで19件の治療実績。
手術は避けたい/保存療法で不十分な方の選択肢になります。
手術療法(重度の場合・他院紹介)
- 関節鏡手術:半月板・軟骨損傷の修復・処置
- 人工膝関節置換:変形性膝関節症の進行例
詳細評価のうえ、人工関節専門医へ適切にご紹介します。
受診をご検討ください
- スポーツによる膝の痛み
- 加齢に伴う膝の不調
- 手術以外の治療を希望 など
MRI・レントゲン・エコーを用いて原因を特定し、最適な計画をご提案します。
メッセージ
膝の痛みは必ずしも骨の痛みとは限りません。
当院では、筋肉、腱、靭帯、神経など軟部組織の痛みか、骨の痛みか痛みの本質をきちんと区別し、最適な治療をご提案できるよう努めております。膝の痛みでお困りの方はぜひ当院へご相談ください。

執筆者中村 公一
院長 / 整形外科専門医
親切・思いやりの心を大切にし、整形外科の専門知識を活かして地域の皆様の健康を支えたいと考えております。お気軽にご相談ください。
- 経歴
- 津高等学校 卒業 / 富山大学薬学部 卒業 / 富山大学医学部 卒業 / 三重大学大学院医学系研究科 修了 / 三重大学附属病院 /名張市立病院 / 松阪市民病院 / 函館共愛会病院 / おおすが整形外科 / 元八事整形外科・形成外科 / ひのとり整形在宅クリニック など
- 保有資格
- 医学博士 / 日本整形外科学会認定 整形外科専門医 / 日本整形外科学会認定 リウマチ医 / 日本整形外科学会認定 スポーツ医 / 日本整形外科学会認定 リハビリテーション医 / 日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医 / 日本関節病学会 Coolief 疼痛管理用高周波システム講習プログラム 修了 / 日本医師会認定 産業医 / 身体障害者福祉法指定医 / 難病指定医
- 所属学会
- 日本整形外科学会 / 日本関節病学会

