手足のトラブルにお悩みの方へ
- 「手や足がかゆい」「水ぶくれやひび割れができる」「タコやイボが痛い」 こんなお悩みはありませんか?
- 手足のトラブルには、手湿疹(主婦湿疹)・汗疱・掌蹠膿疱症・足白癬・たこ・魚の目・イボ・ガングリオン など、さまざまな病気が関係していることがあります。
中村整形外科皮フ科(津市) では、皮膚科専門医 が症状に応じた適切な治療を行います。
「治らない手足のトラブル」早めの診察・治療が大切です!
手湿疹(主婦湿疹)
こんな症状はありませんか?
- 手のひらや指先がカサカサし、ひび割れる
- 水仕事をすると悪化する
- かゆみや赤みがあり、皮膚がめくれる
考えられる原因
- 水仕事や洗剤による刺激(皮脂が奪われる)
- アルコール消毒や手洗いの頻度が多い
- 手袋やゴム手袋の使用によるかぶれ(接触皮膚炎)
治療方法
- 保湿外用薬(ヘパリン類似物質、ワセリン、尿素配合クリームなど)を使用
- 炎症が強い場合はステロイド外用薬を外用
- かゆみを抑える抗ヒスタミン薬を内服
日常生活の注意点
- 水仕事時にはゴム手袋+綿手袋を併用し、直接洗剤に触れない
- 手洗い後はすぐに保湿を行う(ハンドクリームをこまめに塗る)
- 刺激の少ない無添加の洗剤・ハンドソープを使用する
「主婦湿疹は早期治療で改善しやすいので、症状が出たら早めにご相談ください!」
汗疱(かんぽう)
こんな症状はありませんか?
- 手のひらや指、足の裏に小さな水ぶくれができる
- 水ぶくれが破れると皮がむける
- 季節の変わり目や汗をかくと悪化する
考えられる原因
- 汗の異常な分泌による皮膚炎
- ストレスや金属アレルギーが関与することも
- 夏場や湿気の多い環境で悪化しやすい
治療方法
- かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬の内服
- 炎症を抑えるステロイド外用薬を使用
- 保湿外用薬で皮膚のバリア機能を高める
日常生活の注意点
- 汗をかいたらこまめに拭く、通気性の良い靴を選ぶ
- 刺激の少ない石けんを使用し、手洗い後は保湿を徹底する
「汗疱は繰り返しやすいため、症状が出たら早めに治療しましょう!」
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
こんな症状はありませんか?
- 手のひらや足の裏に黄色い膿をもった水ぶくれができる
- 乾燥して皮がむけ、かさぶたになる
- 喫煙や扁桃炎で悪化することがある
考えられる原因
- 免疫異常・体質(自己免疫疾患の一種)
- 喫煙・慢性扁桃炎・歯科金属アレルギーとの関連
治療方法
- ビタミンD3外用薬を使用(炎症を抑え、皮膚のターンオーバーを整える)
- ステロイド外用薬を使用(炎症を抑える)
- 中波紫外線療法(エキシマ) 詳細はこちら
- 皮膚の炎症を抑え、免疫異常を整える治療法で、特に難治性の場合に効果的
- 週1回の照射を続けることで、症状が改善しやすくなる
日常生活の注意点
- 禁煙をする(喫煙で悪化する)
- 扁桃炎や虫歯がある場合は治療する
- 金属アレルギーがある場合は、歯科金属の交換を検討する
「長引く手足の膿疱は、掌蹠膿疱症の可能性があります!」
足白癬(みずむし)
こんな症状はありませんか?
- 足の指の間がジュクジュクする、かゆい
- かかとがカサカサし、ひび割れる
- 爪が白く濁り、厚く変形する
考えられる原因
- 白癬菌(カビ)の感染
- 足が蒸れやすい環境(靴の中など)
治療方法
抗真菌薬(外用薬・内服薬)を使用
日常生活の注意点
- 足を清潔・乾燥に保つ
- 靴や靴下をこまめに交換する
「水虫はしっかり治療しないと再発しやすいため、早めに受診を!」
べんち・うおのめ(たこ・魚の目)
こんな症状はありませんか?
- 歩くと足の裏が痛い
- 皮膚が硬くなり、中心に芯がある(魚の目)
- 長時間立っていると痛みが増す
考えられる原因
- サイズの合わない靴やハイヒールの使用
- 歩き方のクセにより、一部の皮膚に圧力が集中
- 長時間の立ち仕事やスポーツによる摩擦や刺激
- 外反母趾などの足の変形がある場合、特定の部位に負担がかかる
治療方法
角質を削る処置(専用の器具で除去)
サリチル酸ワセリン(角質を柔らかくする薬)を使用
根本的な治療として装具(クッション性のあるパッドやインソールで圧力を分散)
当院は整形外科を併設しており、装具の専門家が週に1〜2回診察を行っています。診察は完全予約制となりますので、ご希望の方は皮膚科外来にてお申し出ください。
日常生活の注意点
- 足に合った靴を選び、インソールを活用する
- 長時間の歩行や立ち仕事の後は足をケアする(マッサージやストレッチ)
- 皮膚を保湿し、角質の乾燥や硬化を防ぐ
「痛みがある場合は、専門医による処置を受けましょう!」
尋常性ゆうぜい(いぼ)
こんな症状はありませんか?
- 手足に小さなブツブツが増えてきた
- 皮膚の表面がざらざらしている
- 魚の目と違い、芯がなく圧迫しても痛みがないことが多い
考えられる原因
- ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染
- 手足の小さな傷からウイルスが侵入し、増殖する
- プールや公衆浴場、ジムの床などで感染することがある
- 免疫力の低下が発症や増殖の原因になることも
治療方法
- 液体窒素療法(凍結治療でウイルス感染細胞を破壊)
- サリチル酸を含む外用薬を使用し、角質を軟化させる
- 放置すると増えることがあるため、早めの治療が重要
日常生活の注意点
- いぼを無理に削ったり、かきむしらない(ウイルスが広がる可能性あり)
- 公衆浴場やプールではスリッパを履き、直接床に触れないようにする
- 免疫力を高めるため、規則正しい生活を心がける
「いぼは放置すると増える可能性があるため、早めに治療を受けましょう!」
ガングリオン
こんな症状はありませんか?
- 手首や指の関節にしこりができた
- しこりを押すと少し痛みがある
- しこりが大きくなったり、小さくなったりする
考えられる原因
- 関節や腱の周りにある滑液(関節液)がたまって袋状になる
- 手や指をよく使う仕事やスポーツによる関節の負担
- 明確な原因がない場合もあり、体質的なものも関与することがある
治療方法
- 痛みや違和感がなければ経過観察
- 大きい場合や痛みがある場合は、注射で内容液を抜く(穿刺吸引)
- 繰り返しできる場合は、手術で袋ごと摘出することも検討
日常生活の注意点
- 長時間のキーボード操作や手作業を避け、関節を休める
- 大きくなった場合は無理に押したりつぶしたりしない(再発リスクあり)
- 手を使う動作が多い場合、負担を減らすためのサポーターを活用
「ガングリオンは自然に消えることもありますが、痛みや違和感がある場合はご相談ください!」
当院が選ばれる理由
- 皮膚科専門医が診察し、適切な治療を提案
- 患者さん一人ひとりに合ったオーダーメイド治療
- 赤ちゃんから大人まで、家族みんなで通える皮膚科

執筆者中村 文香
副院長 / 皮膚科専門医
皮膚科医として、皆様のお悩みに寄り添い、地域に根ざした診療を心掛けています。お困りの際はぜひご相談ください。
- 経歴
- 伊勢高等学校 卒業/関西医科大学医学部 卒業/三重大学皮膚科学講座入局/三重大学附属病院/関西医科大学付属病院/南伊勢町立病院/松阪市民病院/松阪中央病院/鈴鹿回生病院/ラベールミラクリニック(名古屋市内)/大手美容皮膚科(大阪市内) など
- 保有資格
- 日本専門医機構認定皮膚科専門医/産業医/難病指定医/日本化粧品検定1級/化粧品成分検定1級
- 所属学会
- 日本皮膚科学会