皮膚疾患全般を診療する科

皮膚科

当診療科は日本皮膚科学会が認定する皮膚科専門医である副院長が担当します。

主に保険診療の対象とされる皮膚疾患全般について診察、検査、治療を行っていきます。

赤ちゃんからご年配の方まで、皮膚に関するお悩みなら何でもお気軽にご相談ください。

当診療科での主な対象疾患

顔が赤い!!!

顔の赤みには下記以外に様々な病気が考えられます。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が診察を行います。津市で顔の赤みにお悩みの方はお気軽にご相談ください。

顔が赤い 脂漏性皮膚炎 尋常性ざ瘡(ニキビ) 酒さ 接触皮膚炎(かぶれ)

接触皮膚炎(かぶれ)

接触皮膚炎とは、一般に「かぶれ」といわれるもので、何らかの原因物質に接触することで起こる皮膚の炎症です。原因物質の刺激によって起こる「刺激性接触皮膚炎」、アレルギー反応によって起こる「アレルギー性接触皮膚炎」、日光(紫外線)が関わる「光接触皮膚炎」などがあります。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が接触皮膚炎の治療を行います。津市で接触皮膚炎、肌のかぶれにお悩みの方はお気軽にご相談ください。

症状

接触した部分の皮膚に一致して赤い斑点(紅斑)、盛り上がり(丘疹)、水ぶくれ(小水疱)が現れたりします。かゆみも伴います。

原因

刺激性接触皮膚炎では、化学物質により皮膚が直接損傷されることで生じます。

アレルギー性接触皮膚炎では、化粧品、ニッケル・コバルト・クロムを含む装飾品、ゴム製品などによって皮膚炎を起こすようになります。

光接触皮膚炎では日光に当たった部分だけに皮膚炎を起こすようになります。

診断

詳しく病歴を聞くことですが、パッチテスト(貼付試験)を行うこともあります。

治療

尋常性ざ瘡(ニキビ)

にきびは痤瘡という皮膚の病気で、額、頬、口の周り、胸や背中などにできる皮疹のことをいいます。ほとんどの人が経験し、特に思春期によくみられます。この皮疹のできる主な原因は、ホルモンの作用による皮脂(毛穴から出る脂)の分泌の増加、毛穴の詰まり、アクネ菌という皮膚に存在する菌の増殖によります。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が尋常性ざ瘡(ニキビ)の治療を行います。津市で尋常性ざ瘡(ニキビ)にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

症状

毛穴に皮脂が詰まった症状(コメド:面皰)から、アクネ菌により炎症を起こして赤く腫れた症状(丘疹)、さらに膿をもつ症状(膿疱)があります。にきびを潰したりすると毛穴の周りの組織も壊れてしまい、にきび痕あととして残ることがあります。

診断

詳しく病歴を聞くことや皮疹の観察、炎症が強い場合は血液検査などを行う場合があります。

治療

酒さ

酒さは、眉間、頬や鼻などに赤みや毛細血管拡張が起こり(紅斑毛細血管拡張型)、にきびのような皮疹がみられるなど、顔にほてりを伴う皮膚の病気です。アジア人より欧米人で頻度が高く、中年以降の女性に多くみられます。紅斑毛細血管拡張型のほかに、小さな吹き出物や膿を伴うもの(丘疹膿疱型)、鼻の周りの皮膚が瘤のようになるもの(鼻瘤型)、目の周りにできるもの(眼型)があります。鼻瘤型は男性に多く、眼型では角膜炎、結膜炎、虹彩炎、強膜炎なども起こります。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が酒さの治療を行います。津市で酒さにお悩みの方はお気軽にご相談ください。

症状

酒皶には、にきびと異なり面皰(毛穴に皮脂が詰まった状態:コメド)がありません。

診断

外観に基づきますが、病理組織検査が行われることもあります。

治療

脂漏性皮膚炎

皮脂の分泌が多い部位に常在菌のマラセチア属(カビ)が関与して湿疹ができます。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が脂漏性皮膚炎の治療を行います。津市で脂漏性皮膚炎にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

症状

頭皮、顔(眉間~眉毛、鼻唇溝)、耳、背中、胸、腋窩、股などに白いこな(鱗屑)や赤み(紅斑)が見られます。

乳幼児の脂漏性皮膚炎は、生後1ヶ月までに発生し、顔や髪の毛に黄色のカサブタができ、1歳までに自然軽快します。

思春期から成人以降は、頭皮や眉毛のフケが増加し、顔の特に額や鼻唇溝などが赤くなり、慢性化しやいです。

治療

体が赤い!!!

体の赤みには下記以外に様々な病気が考えられます。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が診察を行います。津市で体の赤みにお悩みの方はお気軽にご相談ください。

体が赤い 虫刺症 汗疱・異汗性湿疹 手湿疹 痒疹 白癬(水虫)

手湿疹

手湿疹とは、頻回の手洗い、水仕事を行う人に起こるいわゆる『手荒れ』です。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が手湿疹の治療を行います。津市で手湿疹にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

症状

何らかの物質が手の甲や手のひら、指先、爪の周りに接触することで、赤みのある腫れ(紅斑)や小さな水ぶくれ(小水疱)、かゆみ、ヒリヒリ感といった症状がみられます。慢性化すると皮膚が厚くなり、ひび割れなどが起こります。一般に男性より女性に多く、利き手によく起こります。

治療

汗疱・異汗性湿疹

汗疱・異汗性湿疹とは、手掌や足底に小水疱が多発する病気です。原因不明なことが多いですが、食品中に含まれる金属や歯科金属に対するアレルギーで生じることもあリます。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が汗疱の治療を行います。津市で汗疱にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

症状

手の平や指に多くの小水疱が突然生じ、やがて水疱が破れて皮膚の表面がフケのようにはがれかかった状態のようになります。かゆみを伴うことがあります。

治療

虫刺症

ダニ、ノミ、蚊、アブ、ハチなどの虫刺されによる湿疹です。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が虫刺症の治療を行います。津市で虫刺症でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

症状

虫が皮膚を刺したり吸血することによって生じる皮膚の反応で、盛り上がったり(丘疹)、赤みのある腫れ(紅斑)や水ぶくれ(水疱)などが起こります。虫の分泌する成分や毒素に対する皮膚のアレルギー反応です。

治療

予防

虫刺されの予防には肌の露出を少なくしたり、防虫スプレーも効果的です。

痒疹

激しいかゆみの紅斑や丘疹などができる皮膚の病気です。手足やお腹、場合によっては体中に現れます。1週間程度で治る急性のものから、数か月以上にわたって症状が続き硬いイボ(結節)のようになってしまう慢性のものまであります。一種のアレルギー反応と考えられ、急性の場合は虫刺され後に多く、慢性の場合は糖尿病、肝機能や腎機能障害、血液の病気などに伴うものや、アトピーの体質によるものなどが考えられます。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が痒疹の治療を行います。津市で痒疹にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

診断

特徴的な皮疹とその分布などに基づきます。糖尿病、肝機能や腎機能障害などに伴うことがあるので、血液検査を行うことがあります。

治療

白癬(水虫)

白癬(水虫)とは、皮膚糸状菌(白癬菌)というカビ(真菌)によって引き起こされる感染症のことです。白癬菌はケラチンというタンパク質を栄養源とするため、ケラチンが多く存在する皮膚の角質層や毛、爪などに感染します。

発症する部位によって呼び名が異なり、足白癬は「みずむし」、爪白癬は「つめみずむし」、股部白癬は「いんきんたむし」、体部白癬は「ぜにたむし」、頭部白癬は「しらくも」という俗称が使われます。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が白癬(水虫)の治療を行います。津市で白癬(水虫)にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

症状

感染する部位によって異なります。足白癬では、足の指の間が白くふやける「趾間型」、足の裏やかかとがカサカサになる「角質増殖型」、足の裏や指の間に小さな水ぶくれができ、かゆみを伴う「小水疱型」があります。爪白癬では爪が白っぽくなります。体部白癬では、かゆみを伴い、体や腕などに環状の赤く盛り上がる発疹ができたりします。

白癬菌は温かく湿った環境で増殖しやすく、特に靴を履くことから足に感染するケースが多く、日本人の5人に1人は足白癬にかかっているといわれます。

診断

皮膚の症状から白癬を疑うことは容易ですが、診断を確定するためには皮疹の角質や毛、爪を採取し、KOH直接顕微鏡検査を行います。糸状菌の種類によっては感染対策が必要になるので、その場合は培養検査も行います。

治療

全身

全身 アトピー性皮膚炎 皮膚掻痒症 蕁麻疹 疥癬

蕁麻疹

じん麻疹とは、皮膚の一部が突然赤く盛り上がり(膨疹)、かゆみを伴い、通常数時間から24時間以内に消える皮膚の病気です。7割以上のじん麻疹は原因が明らかではありません。原因不明で生じるタイプと特定の刺激によって生じるタイプ、息苦しくなったり腹痛が起こるタイプもあります。

多くの場合、感染、食物、疲労、ストレスなどの因子が症状を悪化させることが知られています。

血管性浮腫では、かゆみはありませんが、目の周りや唇などに突然浮腫が起こり、2~3日続きます。症状が重い場合は、強い腹痛や気道の浮腫によって呼吸困難になることもあります。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が蕁麻疹の治療を行います。津市で蕁麻疹にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

診断

通常数時間から24時間以内に消える特徴的な皮疹と詳しく病歴を聞くことです。

治療

アトピー性皮膚炎

かゆみのある皮膚炎(湿疹)が現れ、症状が悪くなったりよくなったりを繰り返す病気で、発症に「アトピー素因」が深く関係しています。

アトピー素因とは、本人や家族にアレルギー性の病気があり、アレルギーと関係のあるIgE抗体という免疫物質をつくりやすい体質のことをいいます。

皮膚には、外界から体内への刺激や異物の侵入を防ぎ、体の水分が逃げないようにする役割があり、これをバリア機能といいます。このバリア機能が低下して炎症が起こりやすくなり、乾燥肌になりやすいこともアトピー性皮膚炎の特徴です。

多くは乳幼児期や小児期に発症し、成長とともに治っていく傾向にありますが、大人になっても治らず、また一度治っても再発することがあります。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医がアトピー性皮膚炎の治療を行います。津市でアトピー性皮膚炎にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

症状

皮膚が赤くなる、小さいブツブツができる、カサカサむける、かさぶたができる、などのかゆみのある湿疹が体の左右対側性(左右とも似た部位)に現れます。顔、耳や首回り、わきの下、ひじの内側や外側、ももの付け根、ひざの裏側などにみられます。

悪化させる要因としては、汗、ダニ、カビ、ほこり、ペットの毛やフケ、洗剤、化粧品などのほか、ストレス、睡眠不足などもあります。

診断

問診、身体診察のうえ、血液検査などが行われます。かゆみのある湿疹が、左右対側性に、慢性的に繰り返して現れ、ほかの皮膚炎ではないとわかれば、アトピー性皮膚炎と診断されます。

治療

皮膚掻痒症

皮膚にかゆみの原因となる発疹がないにもかかわらず、かゆみを感じる病気です。

陰部や肛門の周りなど限られたところがかゆくなるもの(限局性)と、全身がかゆくなるもの(汎発性)があります。限局性のかゆみは、カンジダ感染や尿の刺激が原因になることがあります。汎発性のかゆみは、多くは加齢による皮膚の乾燥(ドライスキン)によって起こりますが、糖尿病や腎臓・肝臓の病気、血液の病気、がんなどに伴って起こる場合もあります。また、妊娠や薬に伴う場合もあります。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が皮膚掻痒症の治療を行います。津市で皮膚掻痒症にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

症状

たんに「皮膚がかゆい」というだけにとどまらず、「ムズムズする」「体の奥からかゆみが湧いてくる」「突然かゆみが襲ってくる」などさまざまな症状があります。

診断

さまざまな病気に伴ってかゆみが起こる場合も少なくないので、血液検査などを行い原因となる病気があるかどうか調べます。

治療

疥癬

疥癬とは、ヒゼンダニという体長0.4mmほどの小さなダニが皮膚の角質層に寄生・産卵しかゆみを伴う病気です。肌と肌が直接触れることで感染し、また疥癬の人の衣類や寝具などに触れると感染することがあります。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が疥癬の治療を行います。津市で疥癬にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

症状

1~2か月の潜伏期間を経て、腋わきの周りやお腹、外陰部や手指の間などに皮疹がみられます。また手首や手指の間に疥癬トンネルと呼ばれる細く数mmの線状の皮疹もみられます。かゆみが強く、特に夜間に強くなるのが特徴です。

がんなど免疫機能が低下している場合は重症化し、皮膚がざらざらして厚いかさぶたがついたような角化型疥癬になることがあります。通常の疥癬はダニ数十匹以下の寄生ですが、角化型では100万匹以上が寄生するため、感染力が強く、個室隔離が必要になります。

診断

疥癬では、皮膚の角質層から直接顕微鏡検査でヒゼンダニやその卵を確認します。

治療

痛い!!!

皮膚の痛みには下記以外に様々な病気が考えられます。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が診察を行います。津市で皮膚の痛みにお悩みの方はお気軽にご相談ください。

痛い 単純疱疹(ヘルペス) 帯状疱疹 皮膚感染症 鶏眼(魚の目)・胼胝(たこ)

単純疱疹(ヘルペス)

単純ヘルペスウイルスによって、皮膚や粘膜に小さな水ぶくれ(小水疱)やびらん(ただれ)が起こる病気です。顔面、口や唇、殿部(おしり)、性器などにみられます。

単純ヘルペスウイルスは、いったん感染すると神経節に潜伏し、かぜ、紫外線、疲労、性交などの刺激やストレス、免疫の働きの低下などで活性化しヘルペス(疱疹)を発症します。

2つの型に分類され、1型は顔面、特に口や唇に発症し、2型は殿部などの下半身、特に性器に再発を繰り返します。感染力が強く、患部に触れることで感染します。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が単純疱疹の治療を行います。津市で単純疱疹にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

診断

病歴を聞き患部をチェックすることですが、必要に応じて擦過して検体を採取するTzanck(ツァンク)試験やウイルス抗原検査などを行います。

治療

帯状疱疹

子どもの頃に水ぼうそう(水痘)として感染した水痘・帯状疱疹ウイルスが、長い間神経節に潜伏し、加齢や疲労、ストレスなどで免疫の働きが低下したことによって再び活性化する病気です。50歳以上によくみられますが、若い人が発症することもあります。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が帯状疱疹の治療を行います。津市で帯状疱疹にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

症状

体の左右どちらか一方に急にズキズキした痛みが起こり、続いて赤みのある腫れ(紅斑)、水ぶくれ(水疱)が帯のように現れます。胸、背中、お腹によくみられ、顔面、特に目の周りに発症することもあります。

そのほか、発熱や頭痛がみられることがあります。また、結膜炎や角膜炎、耳鳴りや難聴などの目や耳の症状、顔面神経麻痺を引き起こすことがあります。握力の低下や、高齢の男性では排尿困難になることもあります。

通常、皮膚症状が治まると痛みも消えますが、帯状疱疹後神経痛といってピリピリするような痛みが長い間残ることがあるので早期の診断・治療が重要です。

診断

その特徴的な症状に基づきます。診断を確定する検査としてウイルス抗原検査があります。

治療

皮膚感染症

蜂窩織炎(ほうかしきえん)は、皮膚とそのすぐ下の組織に生じる、広がりやすい細菌感染症です。
この感染症の最も一般的な原因はレンサ球菌またはブドウ球菌です。

症状

足の皮膚に最もよく生じますが、体のどの部分にも発生します。通常は、片手や片脚など、体の片側だけに生じます。

最初に現れる症状は、感染部の皮膚の発赤、痛み、圧痛です。これらの症状は、細菌そのものと、感染から体を守ろうとする体の反応の両方によって生じます。感染部の皮膚は熱をもって腫れ、オレンジの皮のように、細かいあばたができたように見えます。感染部の皮膚に液体で満たされた大小の水疱ができることもあります。患部の境目ははっきりしません。大半は軽症ですが、人によっては発熱、悪寒、頻脈、頭痛、低血圧、錯乱などがみられます。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が蜂窩織炎の治療を行います。津市でた蜂窩織炎にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

診断

感染部の外観と患者の症状に基づいて下されます。

血液検査で炎症の程度を調べます。時には膿、組織のサンプルを調べて原因菌を確認する検査(培養検査と呼ばれます)を行います。

治療

鶏眼(魚の目)・胼胝(たこ)

鶏眼と胼胝は慢性的、反復的な圧迫や摩擦などの物理刺激によって生じる非炎症性の角化症です。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医がたこ・魚の目の治療を行います。津市でたこ・魚の目にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

症状

胼胝(たこ)は皮膚が単に分厚くなるだけであまり痛くありません。鶏眼(魚の目)は角質がくさび型に分厚くなり、体重をかけると針が刺さったかのように痛くなります。

治療

その他!!!

皮膚の病気には下記以外に様々な病気が考えられます。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が診察を行います。津市で皮膚にお悩みの方はお気軽にご相談ください

その他 円形脱毛症 乾癬 皮膚がん 多汗症

皮膚がん

・皮膚は表皮、真皮、その下に皮下脂肪があります。

皮膚がんとは、皮膚にできる悪性腫瘍(悪性のできもの)のことで、さまざまな種類があります。

悪性度の高い皮膚がんとして「悪性黒色腫(メラノーマ)」が知られていますが、そのほか「基底細胞がん」「有棘細胞がん」「乳房外パジェット病」などがあります。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が皮膚腫瘍の治療を行います。津市で皮膚腫瘍にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

症状

「基底細胞がん」は表皮の基底細胞層にできる皮膚がんで、紫外線の影響が大きいといわれ、多くは青黒く表面に光沢のある硬い膨らみ(結節)で、潰瘍になることもあります。日本人に最も多くみられる皮膚がんで、転移はまれです。

「有棘細胞がん」は表皮の有棘細胞層にできる皮膚がんで、これも紫外線の影響が大きく、やけど、けがからできることもあります。表面にびらん(ただれ)などを伴う赤い色の腫瘤で、潰瘍になることもあります。紫外線の刺激から生じる「日光角化症」は有棘細胞がんの前段階の病変です。また「ボーエン病」も有棘細胞がんの一種です。

「乳房外パジェット病」は、汗腺のある外陰部や肛門、腋わきの下などにできる表皮内がんです。赤くて湿った病変で、かゆみを伴うことがあります。

「悪性黒色腫(メラノーマ)」は早い段階では痛みやかゆみなどの自覚症状はほとんどなく、一般に左右非対称の不規則な形、輪郭が不明瞭で不均一、色に濃淡がある、やや大きい(長径が6mm以上)、表面が隆起しているなどの特徴があります。

診断

ダーモスコピー(ダーモスコープという皮膚を調べる機器を用いた検査)、皮膚生検(皮膚病変を一部採取して組織を調べる検査)、画像検査などが行われます。

治療

乾癬

皮膚にはっきりした赤い発疹が多数みられ、その表面に銀白色の厚くなった角質(鱗屑)が付着する慢性の病気です。頭皮や髪の生え際、肘、膝、臀部(おしり)、大腿部(ふともも)など外部から刺激を受けやすい部位によくみられ、爪にもみられます。約半数にかゆみを伴います。感染症ではないのでほかの人にうつることはありません。

・遺伝的素因と環境要因によって発症するといわれ、日本人の有病率は約0.4%、男女比は2:1で男性に多い傾向があります。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が乾癬の治療を行います。津市で乾癬にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

症状

鱗屑が蝋ろうのように白く簡単にはがれる蝋片現象、鱗屑をはがし続けると点状に出血するアウスピッツ現象、皮疹のない部位に刺激を加え続けると皮疹が新たにできるケブネル現象などがあります。

最近ではメタボ(メタボリックシンドローム)との関連があるといわれ、糖尿病、高血圧、肥満などを伴っているケースもあります。

診断

皮膚生検を行うことがあります。

・関節症状を伴う場合は関節リウマチとの区別が必要なため、血液検査、X線撮影、関節エコー、MRIなどを行います。(当院では整形外科専門医も在籍しています)

治療

円形脱毛症

診断

脱毛症状に加えてダーモスコピー所見、牽引試験、抜毛試験、皮膚生検などから診断される。

治療

多汗症

人間の身体は、暑さや運動で体温が上がりすぎないよう、汗の蒸発とともに熱を発散させるようにできています。精神的な緊張やストレスによっても、発汗は促されます。このように、汗をかくのは普通のことです。しかしその量が異常な場合、「多汗症」を疑わなければなりません。症状があらわれやすいのは、手の平や足の裏、ワキの下、額など、汗腺が密集している部位です。思春期から中年世代までの、社会的活動が盛んな年代に多く見られます。男女の比率はほぼ同等です。多汗症は、「原発性多汗症」と「続発性多汗症」とに分けられます。原発性多汗症は、明らかな原因が存在しないものです。続発性多汗症は、何らかの病気や使用している薬によって引き起こされるものです。そのため、原因となる病気を先に治療する必要があります。

多汗症は、症状が気になる範囲や年齢や基礎疾患によって治療に使用する薬剤を選んでいくことが良いです。

  1. ワキ汗の場合:まず保険適応のエクロックゲルやラピフォートワイプの使用をお勧めします。効果不十分の場合、塩化アルミニウムローションやボツリヌストキシン注射(保険適応外)を行うことができます。
  2. 手汗の場合:まず保険適応のアポハイドローションの使用をお勧めします。効果不十分の場合、塩化アルミニウムローション(20%または50%)を紹介しております。
  3. 顔面・頭部の汗の場合:保険適応の薬剤が無いため、ボツリヌストキシン注射(保険適応外)を行うことが多いです。塩化アルミニウムローションを使用することもありますが、顔のかゆみや被髪部の塗りにくさから、好まれない方が多いです。
  4. 全身の汗の場合:プロ・バンサインという内服薬が保険適応となっております。ただし、閉塞隅角緑内障や前立腺肥大の方、重篤な心疾患の方は使用してはいけません。特に40歳以上の方が使用する際には、念のため、眼科で緑内障の有無をチェックすることを推奨しています。また、眼の調節障害、眠気を起こすことがあるので、本剤投与中の患者さんは、自動車の運転等危険を伴う機械の操作は行えません。加えて、全身の発汗が抑えられると体温を下げる機能も低下するため高温の環境下で過ごす場合、熱中症のリスクが高くなるため使用を控えた方がよいです。

エクロックゲル(腋窩のみ)ラピフォートワイプ(腋窩のみ)アポハイドローション(手掌のみ)という保険適応の薬剤を処方しております

こどもの皮膚病!!

こどもの皮膚病には下記以外に様々な病気が考えられます。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が診察を行います。津市でこどもの皮膚病にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

こどもの皮膚病 尋常性疣贅(いぼ) 伝染性膿痂疹(とびひ) 乾燥肌 伝染性軟属腫(水いぼ) おむつかぶれ

尋常性疣贅(いぼ)

ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで発症します。小さな傷などにHPVが侵入することで発症するようになります。若い世代にみられやすく、皮膚の全てに発症の可能性がありますが、手のひら、足底、顔、首の周りなどで起きやすいです。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が尋常性疣贅の治療を行います。津市で尋常性疣贅にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

症状

足の裏に発生するほぼ真っ平ないぼの足底疣贅、足の裏や手のひらに発生する盛り上がりがあって発赤や痛みなどもあるミルメシア、細長い形の皮膚の盛り上がりが形成される糸状疣贅のほか、点状疣贅(主に足の裏に白色で小さくザラザラした点状のいぼができる)や色素性疣贅(色素沈着による黒イボ)があります。自覚症状は出にくいとされ、大半は数mm~1cm程度です。

治療

伝染性軟属腫(水いぼ)

ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)が皮膚や粘膜に感染してできると言われております。このウイルス(ヒト乳頭腫ウイルス)はこれまで200種類以上の型が見つかっており、ウイルスの種類でイボの形や性質、感染する場所が違います。

中村整形外科皮フ科では、皮膚科専門医が伝染性軟属腫(水いぼ)の治療を行います。津市で伝染性軟属腫(水いぼ)にお悩みの方はお気軽にご相談ください。


症状

直径数mmから5mmくらいのツルツルした光沢のある皮膚の小さな盛り上がりが全身どこにでもできます。

治療

伝染性膿痂疹(とびひ)

夏場に多い皮膚感染症です。

症状

鼻の穴周辺のびらんから始まることが多く、虫刺され、湿疹(特にアトピー性皮膚炎)、汗疹、怪我などをかいているうちに黄色ブドウ球菌に感染し発症します。

治療

おむつかぶれ

おむつ着用部に発生する皮膚炎です。おむつの中だけでなく、肛門や陰部などの排泄物の刺激を受けやすい部位に一致して皮膚炎ができることが多いです。

乾燥肌

皮膚のバリア機能が低下して、からだの中の水分が外に逃げやすく、からだの中に外からダニやバイ菌の成分が入りやすくなった状態です。子どもの乾燥肌を放置すると、アトピー性皮膚炎を発症する原因になってしまいます。

逆に、アトピー性皮膚炎のリスクが高い赤ちゃんに対して、生後すぐに保湿剤を塗り始めると将来のアトピー性皮膚炎の発症が予防できることが知られています。また、いったん治ったアトピー性皮膚炎の再発防止に保湿剤が有効であることも判明しています。抗がん剤の副作用である皮膚炎(手足症候群)は、保湿剤によるスキンケアで発症が予防できます。このように、乾燥肌は、その後の皮膚炎に進展する前に、保湿剤でしっかり治療することが大切です。