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膝のお皿の前が腫れて痛い方へ

膝のお皿の前が腫れて痛い方へ

「膝蓋前滑液包炎(しつがいぜん かつえきほうえん)」かもしれません

まず結論

✅ 多くは 手術なし で改善します。
✅ ただし 感染のサイン があるときは早めの受診が必要です。


1)どんな病気?

膝のお皿(膝蓋骨)の前には、皮膚と骨がこすれないようにする
「滑液包(かつえきほう)」=クッション があります。

ここが炎症を起こして、液がたまり腫れるのが
膝蓋前滑液包炎です。


2)よくある症状

☑ 膝のお皿の前が ぷよぷよ腫れる
☑ 押すと痛い/膝をつくと痛い
☑ 皮膚が赤い・熱い(炎症が強いとき)
☑ 曲げ伸ばしはできることが多い
(※関節の中ではなく、皮膚の下の腫れです)


3)原因(きっかけ)

よくあるのはこの3つです。

  • 膝をつく作業(床作業・清掃・介護・園芸など)
  • 打撲(転倒やスポーツで膝をぶつけた)
  • 感染(皮膚の傷から菌が入る:まれだが要注意)

4)重要:危険サイン(ある場合は早めに受診)

次の項目に当てはまると 感染 の可能性があります。

🚨 1つでもあれば早めにご相談ください

  • ☐ 赤みが強い
  • ☐ 熱っぽい(熱感が強い)
  • ☐ 触ると強い痛み
  • ☐ 発熱がある
  • ☐ 皮膚に傷がある/膿が出る
  • ☐ 腫れが急に大きくなった

5)治療(多くは保存療法)

基本は 炎症を落ち着かせる膝をつく刺激を減らす です。

✅ ① 膝をつかない工夫(最重要)

  • ニーパッド(膝当て)を使う
  • 床作業は姿勢を変える/頻度を減らす

✅ ② 冷やす(アイシング)

  • 腫れ・熱感があるときに有効
  • 目安:10〜15分、1日数回
    (冷やしすぎ注意)

✅ ③ 圧迫(軽め)

  • サポーターや包帯で 軽く
    (きつい圧迫でしびれ・痛みが出たら中止)

✅ ④ 痛み止め(内服・外用)

炎症と痛みを抑えます。

✅ ⑤ 腫れが強い場合:液を抜く(穿刺)

腫れが大きい・邪魔・長引く場合に検討します。
※ただし、膝をつく刺激が続くと再発しやすいです。

※状態により注射治療を検討することもありますが、
感染が疑われる場合は適さないことがあります。


6)自宅でできること(再発予防)

  • ✅ 膝をつく作業は 膝当て必須
  • ✅ 腫れが引くまでは無理をしない
  • ✅ 赤み・熱感・発熱が出たら早めに受診
  • ✅ ぶつけやすい環境(段差・床)を見直す

7)よくある質問

Q. 膝に水がたまる(関節の水)と同じ?
A. 違います。これは 膝の関節の中ではなく、
膝のお皿の前(皮膚の下)に液がたまる病気です。

Q. どのくらいで治る?
A. 軽いものは 数日〜数週間で改善することが多いです。
膝をつく刺激が続くと長引きます。


困ったら

「これ、ただの腫れかな?」でも大丈夫です。
特に 赤い・熱い・強く痛い・発熱 があるときは早めにご相談ください。