親指の付け根の痛み(母指CM関節症)、あきらめないで。新しい治療法があります

母指CM関節症とは?
「ペットボトルのキャップを開けにくい」「つまむと痛い」「親指の付け根が腫れている」――このような症状がある場合、母指CM関節症の可能性があります。
母指CM関節は、親指の付け根にある関節で、つまむ・握る・ひねるといった日常の動作に欠かせない部分です。ここに負担がかかると軟骨がすり減り、炎症や変形が進んで痛みの原因となります。
詳しい病態や症状・診断方法については、日本整形外科学会の公式ページで分かりやすく紹介されていますので、併せてご覧ください。

主な症状
- 親指の付け根の腫れと痛み
- キャップを開ける、タオルを絞るなどつまみ動作で痛む
- 親指に力が入らない
- 進行すると関節の変形が目立つ
従来の治療
症状の程度に応じて段階的に治療を行います。
- 投薬:消炎鎮痛剤の内服や湿布で炎症を抑える
- 装具療法:サポーターや装具で親指の動きを制限し、負担を軽減
- 関節内注射:ステロイド薬を関節に注入して炎症を抑える(効果は一時的)
- 手術:関節形成術や固定術など(重度の変形や難治例に適応)
最新治療 ― 「もやもや血管」をターゲットとする動注治療
近年注目されているのが、「もやもや血管」をターゲットにした動注治療(簡易動注治療)です。
特徴
- 身体への負担が少ない:治療はわずか数分で終了、切開も不要
- 最新の治療法として全国で導入が進んでいる
- 異常に増えた「もやもや血管」をターゲットにして炎症を抑え、痛みを改善する
施術の流れ
当院で行う動注治療は、とてもシンプルです。
- 診察・エコー検査で痛みの原因を確認
- 上腕の血管から薬剤を注入
- 施術時間は約3分で終了
施術後の注意点
- 当日から日常生活の制限はありません
- 入浴(お風呂)も可能
- 食器洗い・軽い家事も当日から行えます
まとめ
母指CM関節症は、親指の付け根の関節に起こる変形性関節症で、特につまむ・ひねる動作で痛みが出やすい病気です。
従来の保存療法や注射で改善しない方には、当院でも導入している最新の動注治療が新しい選択肢となります。
治療をあきらめていた方へ
「年齢のせいだから仕方ない」「手術しかないと言われた」と諦めていた方も、最新の治療で改善が期待できる場合があります。ぜひ一度、当院へご相談ください。

執筆者中村 公一
院長 / 整形外科専門医
親切・思いやりの心を大切にし、整形外科の専門知識を活かして地域の皆様の健康を支えたいと考えております。お気軽にご相談ください。
- 経歴
- 津高等学校 卒業 / 富山大学薬学部 卒業 / 富山大学医学部 卒業 / 三重大学大学院医学系研究科 修了 / 三重大学附属病院 /名張市立病院 / 松阪市民病院 / 函館共愛会病院 / おおすが整形外科 / 元八事整形外科・形成外科 / ひのとり整形在宅クリニック など
- 保有資格
- 医学博士 / 日本整形外科学会認定 整形外科専門医 / 日本整形外科学会認定 リウマチ医 / 日本整形外科学会認定 スポーツ医 / 日本整形外科学会認定 リハビリテーション医 / 日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医 / 日本関節病学会 Coolief 疼痛管理用高周波システム講習プログラム 修了 / 日本医師会認定 産業医 / 身体障害者福祉法指定医 / 難病指定医
- 所属学会
- 日本整形外科学会 / 日本関節病学会