2025.8.16-17 美容皮膚科学会に参加しました

2025年8月16・17日、大阪で開催された美容皮膚科学会に参加してきました。昨年は台風の影響で見送ったため、2年ぶりの参加となります。
美容皮膚科学会は、以前はポスター発表で終わるようなこじんまりとした学会でしたが、近年は美容医療の広がりとともに急速に拡大し、とても活気のある学会になっています。今回も多くの学びがあり、非常に有意義な時間となりました。
学び① 肌育(スキンブースター)の重要性
改めて大切だと感じたのは 「肌育」 です。
いくらレーザーなど外側から刺激を与えても、細胞の環境が整っていなければお肌は十分に反応しません。詳細は割愛しますが内側から肌を育てるためには、やはり注射や医療機器を活用して細胞環境を整えることが重要です。
当院でも導入している ターゲットクール は、この考えに基づいた治療のひとつで、どの年代の方にもおすすめできる施術です。
学び② トラネキサム酸の活用
もう一つ印象的だったのが トラネキサム酸 です。
内服はもちろん、外用でも肝斑や色素沈着の改善に有効であることが改めて確認されました。当院でもレーザー治療後のケアにトラネキサム酸外用を取り入れることを検討しています。
今後に向けて
学会では「どの治療や薬剤にもそれぞれの良さがある」と強く感じました。組み合わせによって相乗効果が期待できることもあれば、相性が合わない場合もあります。その見極めには、さらなる知識の習得と研鑽が欠かせません。
当院では、患者様のお肌やたるみのお悩みを少しでも改善しながら、やりすぎないナチュラルなアンチエイジング を大切にしています。お顔全体のバランスを意識し、見た目だけでなく気持ちまで明るくなれるような治療を目指しています。
これからもスタッフ一同、最新の知見を取り入れながら、皆さまに安心して通っていただけるクリニックを目指してまいります。


執筆者中村 文香
副院長 / 皮膚科専門医
皮膚科医として、皆様のお悩みに寄り添い、地域に根ざした診療を心掛けています。お困りの際はぜひご相談ください。
- 経歴
- 伊勢高等学校 卒業/関西医科大学医学部 卒業/三重大学皮膚科学講座入局/三重大学附属病院/関西医科大学付属病院/南伊勢町立病院/松阪市民病院/松阪中央病院/鈴鹿回生病院/ラベールミラクリニック(名古屋市内)/大手美容皮膚科(大阪市内) など
- 保有資格
- 日本専門医機構認定皮膚科専門医/産業医/難病指定医/日本化粧品検定1級/化粧品成分検定1級
- 所属学会
- 日本皮膚科学会