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【注意喚起】⚠️マダニに咬まれたらどうする? 〜初夏〜秋にかけて要注意❗

【注意喚起】⚠️マダニに咬まれたらどうする? 〜初夏〜秋にかけて要注意❗

みなさんこんにちは。
中村整形外科皮フ科です。

暖かい季節になると、草むらや山などで活動する機会も増えてきますね。そんな中で注意が必要なのが「マダニ」による咬傷です。


🕷 マダニとは?

マダニは森や草むらに生息するダニで、動物や人の皮膚にかみついて血を吸います。見た目はゴマ粒くらいですが、吸血すると体が大きくふくらみます。咬まれても痛みがないことが多く、気づかないうちに長時間くっついていることもあります。


マダニに咬まれるとどうなるの?

マダニはただの虫刺されではありません。以下のような感染症を媒介するリスクがあります。

  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
  • 日本紅斑熱
  • ライム病
  • 回帰熱 など

これらはまれではありますが、重症化や命にかかわるケースも報告されています。


🏠 咬まれたらどうすればいい?

自宅での注意点

  • 無理にひっぱって取らない(マダニの一部が皮膚に残ると感染リスクが高まります)
  • ピンセットでつまんで除去…は自己判断では危険!
  • マダニがついている状態のまま受診をおすすめします。

受診をすすめる症状

マダニに咬まれた後、次のような症状が出たら必ず医療機関を受診してください

  • 発熱(38度以上)
  • 全身のだるさ
  • 関節痛や筋肉痛
  • 発疹
  • 吐き気・嘔吐・下痢
  • リンパ節の腫れ

咬まれてから1週間〜10日後に発症することが多いので、症状がなくても2週間は体調の変化に注意してください。


🌿 マダニを防ぐには?

  • 草むらに入るときは長袖・長ズボン・帽子・手袋を着用
  • 服のすき間をなくす(袖口、足首)
  • 虫よけスプレー(ディートやイカリジン成分)を使用
  • ペットのマダニ対策も忘れずに

🏥 ご心配な方は早めにご相談を

中村整形外科皮フ科では、マダニ咬傷後の対応や必要に応じた血液検査、抗生剤の処方などを行っています。
不安なときは自己判断せず、お気軽にご相談ください。


🌱自然を楽しむためにも、正しい知識と予防が大切です。
安心して過ごすために、身の回りの「虫刺され」にも注意を払っていきましょう!

中村 文香

執筆者中村 文香

副院長 / 皮膚科専門医

皮膚科医として、皆様のお悩みに寄り添い、地域に根ざした診療を心掛けています。お困りの際はぜひご相談ください。

経歴
伊勢高等学校 卒業/関西医科大学医学部 卒業/三重大学皮膚科学講座入局/三重大学附属病院/関西医科大学付属病院/南伊勢町立病院/松阪市民病院/松阪中央病院/鈴鹿回生病院/ラベールミラクリニック(名古屋市内)/大手美容皮膚科(大阪市内) など
保有資格
日本専門医機構認定皮膚科専門医/産業医/難病指定医/日本化粧品検定1級/化粧品成分検定1級
所属学会
日本皮膚科学会